±0.5の壁

 大手印刷会社さんよりICタグラベルを貼るという引き合いがありました。当社の空袋ラベラーTL-103が適応機種でしたが、貼付け精度を要求される内容でした。許容誤差は±0.5mmです。

 TL-103はコンベアで対象物を搬送し、センサーでそれを検知し、コンベアの搬送スピードに合わせてラベルを繰り出し、貼り付けます。この場合は精度を上げるための特別仕様であったため、さまざまな工夫を施しています。

 もとより当社でも最初から誤差を許容しているわけではなく、誤差ゼロを目指しながら物作りをしています。しかし、 現実は厳しく、板金であったり、モーターの能力であったり、タイマーであったり、摩擦であったりと、さまざまな要素から誤差が生じてしまいます。今回の課題は、いかにこの誤差をゼロに近づけるかというものでした。

搬送速度を下げて貼り位置精度を上げた精度を

 ±0.5mmというものは当初予想していた以上に厳しい条件でした。何よりも精度を要求されていたため、許される範囲で貼付け能力を落としてモータースピードを下げ、コンベアのスピードとラベラーのスピードを可能な限り同期させています。

 膨大な回数の貼りテストを行うのですが、お客様より支給されたICタグラベルの数にも限りがあるため、一度貼りつけたICタグラベルを、剥がしては台紙に戻し、巻き取って、何度も何度も貼りテストを行いました。

 貼っては計測し、剥がしては台紙に戻し、また貼り直しを繰り返した結果、機械は完成しました。お客様との工場立会いのもと、これなら大丈夫と、満足していただくことができました。

 当社のラベラーは貼り精度の正確さを売りにしています。この度の経験を生かし、誤差ゼロを目標に、今後も貼り精度の確かなラベラーを作り続けていきたいと考えています。

改造した空袋ラベラーTL-103

納入したTL103改

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